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ゼファーガーデン(the zephyr garden)

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僕らのちょっとと彼らのちょっと

英語での生活に突入してから1年程度の僕はまだまだ”英語を操る”とは言えない。
だから英語を話せるかと聞かれたときには(おそらく僕に限らず)ほとんどの場合「ちょっと」と答える。
実に曖昧な答えだけれど自信満々に「オウヨ」と言うには気が引ける。
それに受け答えが本当にできなかった時の保険にもなるし。ちょっと情けない話だが。

一方アメリカ人。
たまに日本単語を発する人がいるので日本語を話せるのかと聞くとやはり答えは「a little」。
聞いていると会話、というよりは明らかに単語をいくつか話すだけなのだけど。
具体的には「コンニチハ」「アリガト」「ナニ?」「ゲンキ?」といったところ。

元々”少し”って表現自体が曖昧な上に「少し」と「a little」が完全に一致するかも不確かなので人によって線引きが違うところだけど、このヘンが彼らはすごくポジティブだなぁと感心してしまう。
文章ではないかもしれないけどちゃんと話しているじゃないか、と聞こえてきそうだ。
したり顔で得意気になってるヤツには若干腹が立つけど。

そして僕らがついつい「少し」と言ってしまうのは日本特有のいわゆる”恥の文化”なんじゃないかと思う。
控えめ、謙虚、外聞、謙譲語。
そういえば日本人が生み出したひらがな・カタカナも、起源になっている漢字が名なのに対して名だ。
お辞儀とか「すいません」とか。
わび・さびもそうなのかな。

こういった考え方が意識の奥底に存在しているが故の「少し」なのかもしれない。
欧米人にはネガティブに取られがちなこの文化、僕は好き。
自信が無いってだけの理由じゃあないのだ。
開き直ってこれからは彼らの前で胸を張って恥じようじゃないか。
堂々と謙遜しようではないか。
これが極東の小さな島国で育まれた心なんだぜ、って。
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by zephyr_garden | 2005-07-13 16:40 | カルチャー
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