2006年10月9日、スヌーカー元世界ランク4位の若手新鋭ポール・ハンターが胃癌のため27歳でこの世を去った。
以下部分引用はbbcスポーツニュースより
スヌーカープレイヤーのポール・ハンターが金曜日にホスピスに入院、月曜日の夜死去した。
3度のマスターズチャンピオンに輝きながら、2005年3月に胃癌を宣告され、5日後に控えた28度目の誕生日を待つことなく妻と生まれたばかりの娘を残し、彼は去った。
元ワールドチャンピオンのジョン・パロットはこう語る
「ポールのプレーはそれは優雅なものでした。人々は彼を"スヌーカー界のベッカム"と呼んでいました。彼は常に前向きでスマイルでしたし、他人に対し汚い言葉を発することは一度だってなかったのです」
7度のワールドチャンピオンを勝ち取ったスティーブン・ヘンドリーも
「本当にショックな出来事だ。彼は新たな家族を迎えたばかりで、彼の目の前は素晴らしい未来が広がっていたのに。全ての人にとって最低の悪夢だよ」
BBCコメンテーターのウィリー・ソーンは
「実に素晴らしい選手だった。彼はきっとワールドチャンピオンシップを勝ち取ると信じていたのに」と話す。
ハンターは1995年に16歳でプロになり、19歳で初の主要タイトル、ウェルシュオープンを制した。
また2002年には同タイトルを再び獲得しなおかつ全英オープンでも優勝した。
ワールドチャンピオンシップを勝ち取ることはついになかったが、エリートランカーのケン・ダハティはハンターを「最も優秀な人材の一人」と讃えた。
「これはスヌーカー界だけでなく、全スポーツ界において非常に悲しい日だ。我々は偉大な選手であり、大切な友人を失った。」
科学療養中であったにも関わらず、ポールはプレーし続けた。
しかし昨シーズンは1度しか勝ち星を上げられずランキングは5位から34位まで落としていた。
ニュースで彼の死を知ってから二日経ち、僕自身少し落ち着いたと思っていたのですが、やはり記事にするとつらいです。
初めて彼のプレーを見たのは約3年前、日本で唯一スヌーカーを見られる番組「プレミア・スヌカーリーグ」でした。
その端麗な容姿とそれ以上の実力を併せ持つ彼を、解説の福田さんが「顔が良くてこれだけスヌーカーができて、これで性格まで良かったらもうやってられませんよ」と話していたのが印象的でした。
渡米してからは全くスヌーカーは見ることはできていなかったのですが、そのアタッキングなプレーは今でもはっきりと焼きついています。
誰もが将来を楽しみにしていた偉大な選手を失い、本当に残念に思います。
そして心よりご冥福をお祈りいたします。
また日本スヌーカー界を代表する福田豊選手のブログでも二度に渡り記事が上げられています。
スヌーカーを知る人も知らない人もご覧になってもらえたらと思います。
bbcスポーツニュース
(
http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/other_sports/snooker/6035879.stm)
福田豊選手公式ブログ:記事1
(
http://blog.livedoor.jp/japanesedragon/archives/50890032.html)
同:記事2
(
http://blog.livedoor.jp/japanesedragon/archives/50891527.html)
youtubeでは既にポール・ハンターのトリビュート映像がアップされています
(
http://www.youtube.com/watch?v=BBiiAXOUPFw)