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ゼファーガーデン(the zephyr garden)

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カテゴリ:スポーツ( 14 )

バスケットが上手いはスポーツが上手いなのか考える

バスケットはコート場で自由に動けることから、様々な能力を求められる。
最も単純かつ基本の走る能力一つにとっても、コートの端から端までを走る「スピード」と、相手を抜き去る(或いはその相手についていく)ための一歩を突き出す「クイックネス」と二つの能力に分類される。
その他にも跳躍力や持久力、シュートを成功させるための空間把握能力や、アピール力とか目立ちたがり力とかリバウンドを取りに行くあの娘(こ)が高く跳んでるとき にい にい にい。
もちろんそれらはバスケに限ったことではないのだけれどテニスだったり野球だったりバレーだったり、他の球技よりも動きの制限が極端に少ないことは事実だと思う。

じゃあバスケが上手いやつは他の球技もさらりこなしてしまうのか。
シーズンごとに様々なスポーツに取り組むアメリカと違い、日本では中・高と一種類のスポーツしか本格的には経験しないことが珍しくない、とかそういう前置きはいらない。
答えはNO、バスケで高い実力を持つ人間は他の球技をやらせると面白いまでに不細工だ。

例えば僕の地元でバスケで圧倒的強さを誇る高校からスカウトされ進んだある男は溢れんばかりのバスケの才能を持ちながら、キャッチボールをやらせればひどい制球に加え捕球も冴えず、フットボールを投げてもなかなかボールにキレイな回転をかけられない。ことが先日判明した。
おそらく卓球やバレーをやらせても僕が勝つだろう、バスケでは全く勝てないが。

その彼の元チームメイトで地区ベスト5にも選ばれた人もキャッチボールをさせるとノーコンどころか「おいどうやって投げりゃいんだよ」とのたまい、挙句見事な女投げを披露してみせたという。

他にもストリートバスケで世界でも有名なアメリカ人たちがバッティングセンターに遊びに行ったものの一人もヒットを打てない無様な映像がある。

それとは対照的に野球選手なんかはバスケの腕前もかなりのものだったりする、ほんとに。

ありとあらゆる動きの中で力を発揮する人間は、以外にも制限された動きに対応するのは苦手なのかもしれない。
あるいはそれは完璧すぎてもいかんざき、という神さまか何かからのメッセージなのかもしれない。
でもそうするとバスケができる野球人の説明はつかないな。
誰かこの僕の定説を覆せるエピソードや人物を知っていたら教えてください。
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by zephyr_garden | 2007-02-17 21:05 | スポーツ

偉大な選手の早すぎる死~ポール・ハンター~

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2006年10月9日、スヌーカー元世界ランク4位の若手新鋭ポール・ハンターが胃癌のため27歳でこの世を去った。

以下部分引用はbbcスポーツニュースより

スヌーカープレイヤーのポール・ハンターが金曜日にホスピスに入院、月曜日の夜死去した。
3度のマスターズチャンピオンに輝きながら、2005年3月に胃癌を宣告され、5日後に控えた28度目の誕生日を待つことなく妻と生まれたばかりの娘を残し、彼は去った。

元ワールドチャンピオンのジョン・パロットはこう語る
「ポールのプレーはそれは優雅なものでした。人々は彼を"スヌーカー界のベッカム"と呼んでいました。彼は常に前向きでスマイルでしたし、他人に対し汚い言葉を発することは一度だってなかったのです」

7度のワールドチャンピオンを勝ち取ったスティーブン・ヘンドリーも
「本当にショックな出来事だ。彼は新たな家族を迎えたばかりで、彼の目の前は素晴らしい未来が広がっていたのに。全ての人にとって最低の悪夢だよ」

BBCコメンテーターのウィリー・ソーンは
「実に素晴らしい選手だった。彼はきっとワールドチャンピオンシップを勝ち取ると信じていたのに」と話す。

ハンターは1995年に16歳でプロになり、19歳で初の主要タイトル、ウェルシュオープンを制した。
また2002年には同タイトルを再び獲得しなおかつ全英オープンでも優勝した。

ワールドチャンピオンシップを勝ち取ることはついになかったが、エリートランカーのケン・ダハティはハンターを「最も優秀な人材の一人」と讃えた。
「これはスヌーカー界だけでなく、全スポーツ界において非常に悲しい日だ。我々は偉大な選手であり、大切な友人を失った。」

科学療養中であったにも関わらず、ポールはプレーし続けた。
しかし昨シーズンは1度しか勝ち星を上げられずランキングは5位から34位まで落としていた。



ニュースで彼の死を知ってから二日経ち、僕自身少し落ち着いたと思っていたのですが、やはり記事にするとつらいです。
初めて彼のプレーを見たのは約3年前、日本で唯一スヌーカーを見られる番組「プレミア・スヌカーリーグ」でした。
その端麗な容姿とそれ以上の実力を併せ持つ彼を、解説の福田さんが「顔が良くてこれだけスヌーカーができて、これで性格まで良かったらもうやってられませんよ」と話していたのが印象的でした。
渡米してからは全くスヌーカーは見ることはできていなかったのですが、そのアタッキングなプレーは今でもはっきりと焼きついています。
誰もが将来を楽しみにしていた偉大な選手を失い、本当に残念に思います。
そして心よりご冥福をお祈りいたします。
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また日本スヌーカー界を代表する福田豊選手のブログでも二度に渡り記事が上げられています。
スヌーカーを知る人も知らない人もご覧になってもらえたらと思います。

bbcスポーツニュース
(http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/other_sports/snooker/6035879.stm)
福田豊選手公式ブログ:記事1
(http://blog.livedoor.jp/japanesedragon/archives/50890032.html)
同:記事2
(http://blog.livedoor.jp/japanesedragon/archives/50891527.html)
youtubeでは既にポール・ハンターのトリビュート映像がアップされています
(http://www.youtube.com/watch?v=BBiiAXOUPFw)
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by zephyr_garden | 2006-10-12 12:06 | スポーツ

SF...F

スプリット・フィンガード・ファストボールが面白い。
直球とフォークボールの中間として位置づけられているこの球種だが、回転が不規則なために実におかしな軌道を描く。
ストンと落ちる時、落ちながら曲がる時、揺れながらスライドする時、同じ球種でもその変化が一定でないために(捕るほうは大変にしても)投げていて一番面白い球だ。

投げ損じると絶好のホームランボールとなる上、コントロールをつけにくいために現在日本ではほとんど投げる投手がいないらしいのは少し残念。
頑張れ桑田。
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by zephyr_garden | 2006-08-28 13:57 | スポーツ

わたしを野球につれてって

d0059577_179747.jpg野球のグローブが好き。

スペシャリストの為のスペシャルな道具という感じがむしゃむしゃ伝わってくる。
飾り気が無く、機能第一に造られておいておきながらも、これほどまでに見た目に美しいものはそうはないと思う。
使い古されながらもしっかりと革の手入れが施され、内側にボール一個分の跡がぽこっとついているグローブなどを見るとため息が出る。
一つ一つが職人の手作業によって造られている点も素晴らしい。
平気で1~3万円で売られているのにも納得がいく。
さらに特筆したいのはその形が何十年もの間ほとんど変わっていないということ、既に完成されているということだ。
発展途上だった時代に造られておきながら現代テクノロジーを持ってしてもほとんど改良の余地ナシというのはなんだかそらおそろしくさえなってしまう。
機能に宿った美しさが、それにはある。



傘にも野球用グローブと同じ美しさがあると思う。
折りたためるようになったり、ボタンで開けるようになったりというマイナーチェンジのみ、根本的には何も進化していない。
大衆食堂にあるプラスチックの重ねられるコップも好きだ。
あれもこれ以上の進化はせず、しかし淘汰されることなく使われ続けるんだろう。

ああ野球してぇ。
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by zephyr_garden | 2006-07-17 18:03 | スポーツ

スヌーカー×スヌーカー

今日もまたスポーツのお話になります。
スヌーカーというビリヤード競技の一種、みなさんご存知です?
知らない、とい方はこちらの過去記事をどうぞ
過去記事1
過去記事2
知らない、けどいちいち過去記事なんて読んでられない、という方はとっととこの庭を出てエロネットだろうと掲示板だろうとネット遊泳の続きをお楽しみ下さい。



さてスヌーカー、ようするに得点を競うタイプのビリヤードで主に英国でプレーされています。
日本ではまだまだ発展途上のこのスポーツですが僕は現在日本スヌーカー界の最重要人物の福田豊選手の大ファンであります。
今日は福田”ザ・ジャパニーズ ドラゴン”豊選手のお話、というか僕の感じたこと。



日本で唯一のスヌーカー番組の解説を務めているドラゴンですが喋りが非常にウマいです。
実況の吉田さんとのコンビはまさに合わせ技一本。
スヌーカーだけでなくドラゴンの解説のファンだと言う人も非常に多いらしく(僕もファンです)、その点でも日本スヌーカー界への影響力は断トツ。
プレーの方も国内ランキング1位と伊達じゃない。
最近は調子を落としていて、というか公式戦での勝ち星に恵まれずに先日開かれたトーナメントでライバルの桑田選手に優勝されるとランキングがひっくり返るという事態になっていたそうです。
が、ランキングひっくり返らせるわけにはいかないので優勝してきます、と自身のブログで宣言して見事優勝したそうです。おめでとうございます。

そうこのブログブームに乗ってドラゴンも開設しています。
ブログではけっこうヤバめの話やら体験談を赤裸々に綴っているのでかなり楽しいことになっています。
それと自分のプレーを客観的に見つめて書いてもいるのでドラゴンがどんなことに注意しながらプレーしているのかなんてのも勉強になるのです。
でも最近使ってるあの「フォー!」とかいうのはとっても抵抗があるなぁ。
あのドラゴンでもそんなこと言うのか。
ハードゲイとか言う人のセリフらしいが・・・

とまぁそんなドラゴンですが、僕が一番感心するのは常々「スヌーカー楽しいなぁ」と言っていること。
新しい技術に取り組むとき、試合に臨んだとき、度々やっぱりスヌーカー楽しいと書いています。
日本1の選手になって、解説もして、それでいて毎日それを楽しむなんてすげぇなと。
そしてそれこそが一番大事なことでもあるんじゃないかと思うわけです。


ドラゴンが「これからのスヌーカー界を引っ張っていけるのはロニー・オサリバンしかいないと思う」と話したけど、僕は日本のスヌーカー界を盛り上げていけるのはドラゴンしかいないと思うのです。
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by zephyr_garden | 2005-11-04 18:12 | スポーツ

田臥勇太は第一の田臥になるか

d0059577_1655264.jpg昨年に引き続き今年もNBA入りに挑戦していた日本人選手田臥勇太が開幕を控えた先日所属していたロサンズルス・クリッパーズを解雇された。
端的に言うなれば、解雇の理由は経験不足によるものだという。
結果、開幕までに最大15人という制限された登録者数の中で16番目の選手となってしまった。

解雇と言ってもその時点で今季のNBA入りが無くなったということではないことに注意して頂きたい。
シーズン折り返し地点では「10日間契約」というオプションが各チームに発生するし、もしかしたら明日にも他チームから声がかかるかもしれない。
いずれにせよ彼の挑戦はまだまだ続くのだ。



ここで思う。
かつて他のスポーツ―野球やサッカーなど―の世界において日本選手の海外進出を広めるパイオニア的存在に彼、田臥はなれるだろうか、と。
「それは田臥がNBAで活躍するようになってからの話だろう。」たしかにそうである。
しかし、私は今話したいのだ。

キーワードとして挙げたいのが「スラムダンク」と「マイケル・ジョーダン」だ。
おそらくほとんど知らない人はいないであろうこの二つの単語、10年以上前に日本にバスケットブームを起こした偉大なる作品と人物である。

つまりこうだ。
「将来的にNBAの世界においても日本人選手が活躍するようになるとすれば、現在に必要なのは未来につながる開拓の精神であり、結果」だ。
未知の世界を開拓するにはやはり先駆者が必要なのだ。
そしてそれを現在担っているのは田臥だと私は信じている。

実のところ、日本国内で活動している選手の中でも田臥と同等の能力を持った選手は確実に存在するという。
彼よりもシュートが上手い選手も当然いるだろうし、ドリブルが上手い選手もいるだろう。
またジャンプ力のある選手だってもちろんいるだろうし、スピードに長けた選手もいるだろう。
しかしそんな選手たちが今NBAに挑戦しても間違いなく失敗に終わる。
彼らと田臥が決定的に違う点、それは早い時期からNBAに目標を定めそれに沿って何年も下積みをしてきた点だ。
それにより田臥は言語の壁はほとんど突破できているしアメリカ人のプレーを大学時代から肌で感じてきている。

ほぼ同時期にキッズたちの心を捕らえたスラムダンクとマイケル・ジョーダン。
あの頃一体何人もの子供たちが卒業文集に将来の夢はNBA選手だと描いたことだろうか。
それらの夢のきっかけはまさに上に挙げた二つだった。
それからスラムダンクは完結し、神もまたコートを去った。
子供たちはサッカーを始めた。

今また日本の子供たちへのきっかけが生まれつつある。
それは漫画でも頂点を極めたヒーローでもなく、自分たちと同じ存在だった男だ。

既に田臥は一部のアメリカ人記者からはチームさえ選ばなければ確実にやって行けると太鼓判を押されているようだし、本人が自身のウェブサイトで語るように着実に成長を遂げ自信をつけているらしい。(注:田臥の文章はハッキリ言っていまいちだし、何があろうと常に前向きな発言ばかりを繰り返しているので正直時々それでいいのか?と思ってしまうことがある。しかしそれは単に彼のアウトプットによるもので、彼自身はしっかりと自分の中で毎日反省し、自分を省みているようだ。)


ただ残念なことにキレイ事ばかり言っていられないのも事実。
将来的に日本人選手たちがNBAに挑戦するにはまずは日本のリーグが確立されなくればならない。
今年から発足する新しいバスケットリーグ、その名もbjリーグ。
かつてのバスケット協会からの派生により生まれたプロを自称するこのリーグと以前から存在するスーパーリーグの歩み寄りが不可欠なのではないかと思う。
仲良くしろ、ってことである。

NBAに挑戦し易い環境を作るにはまず日本のバスケットでお金を稼げるようにならなくてはならない。
リーグの規模の拡張、選手への充分な給料、一般レベルにおける知名度と人気、必要な要素はいくらでもある。
1人の少年がNBAを目指すと決意したとして、まず何をすれば良いというのだろうか。
田臥のように留学するだけが手段ではいけないのだ。
日本のリーグで実力と経験を養い海を渡る、そんなシステム、いやビジネスがバスケットでも確立されることを切に願う。


田臥がNBAで地位を築きパイオニアとして認知されることが後に続くかもしれない世代への大きな勇気になるだろう。
”第二の田臥”が生まれるには田臥勇太が”第一の田臥”にならなければならないのだ。
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by zephyr_garden | 2005-11-02 18:05 | スポーツ

サンディエゴにレイカーズがやってきた

NBA開幕シーズンですね。
開幕直前の10月中旬、毎年ロサンゼルス・レイカーズがはるばるこのサンディエゴにやってきてプレシーズンマッチ(プロ野球で言うオープン戦)を行うのですが今年もあったようです。先週か、もっと前くらいに。
なぜ日にちがうろ覚えなのかというと今年は行かなかったんですよ。
というのも一年前のあの日はまだ車を持っていなかったんですだからあれが限られたチャンスだったわけで、それはもう耳から血が出るくらいの興奮で臨んだものでした。
車を所持している今はわざわざプレシーズンマッチにお金かけずともロスまで行っちゃえばいい話しですからね。
今年はステイプルズセンターデビューでございます。


初めての本場でのNBA観戦、燃えました。やっぱ本場は雰囲気違うね!心底楽しかったよ。まぁコビーが1stクウォーターしかプレーしなかったりソニックスデュオのレイ・アレンとラシャード・ルイスが欠場するなど少々不満な部分もあったが(試合後半会場は何度もコビーコールに包まれたけど結局出ず終い)レイカーズはプレシーズンとは思えない程ハードなディフェンスをしていたし、シャック移籍に伴い解体され全く新しいチームとしてのスタートが逆に新鮮さをも感じさせた。弱体化は否めないがコビーがエースとしてどこまでチームを勝たせられるか、彼にとっては真価を問われるシーズンになることは間違いないだろうね。まぁ今回充分に見られなかったコビーのプレーはロスまで出向いて観戦しようじゃないか。ちなみに興奮し過ぎて終盤頭痛に襲われたことは秘密にしておこう。え、試合結果?レイカーズが勝ったんじゃない?


上の文章は一年前に僕が丸っきり内輪向けに運営していたバスケ専門HP,その名もthe zephyer gardenからの引用です。zephyrの綴りが違うのがミソ。
醜態覚悟でさらしているのですがついでに写真でもアップして記事らしくしてしまおうという魂胆な今日の記事。ではどうぞ。

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oh~ can you see~~~と歌っております
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われらが王子様、コービー・ブライアントがすぐそこに。ちなみに彼とは名字が同じ。
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レイカーガールズ、踊るっ!


ちなみに一年前のこの日、個人的に一番熱かったのがチアガールのレイカーガールズたち。
お色直しは実に4回という本番さながらの色気と熱気のあるダンスを披露し続けてくれました。
おかげで試合の合間に席を立つという何気ない行動がかなり制限されました。

最近の更新は古い写真頼みだなぁ。。。

ダメ?
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by zephyr_garden | 2005-11-01 12:28 | スポーツ

レジー・ミラーは優勝こそ勝ち得なかったものの誰よりもカッコ良かった

d0059577_18534441.jpgNBA2004-05シーズン、一人の選手がコートを去った。
インディアナ・ペイサーズ31番レジー・ミラー。
最後となった試合はプレーオフ、イースタンカンファレンスファイナルだった。
対戦相手は因縁のあるデトロイト・ピストンズであった。
彼が今シーズン限りでの引退を表明していたためこのプレーオフでもシリーズを負ければそれで引退という図式になっていた。

ペイサーズはなんとか東地区の決勝にまで進み善戦を重ねたが昨年の王者は強かった。
じわじわと差が開き地元インディアナでシリーズ敗退を意味する4敗目のブザーが近づく。
ミラーがベンチへと退く。ペイサーズが白旗を揚げた。
アリーナは詰め掛けたファンからの大声援に包まれる。
「one more year!!」
「thanks, Reggie」
「we love you, Reggie!!」
様々なボードに込められたメッセージは彼に対するものがほとんどだった。
ミラーが交代する間に敵将ラリー・ブラウンはタイムアウトを要求。
ミラーへの拍手を送る時間を作った。
それは長年同一チーム一筋に努めてきた選手への敬意であり、また元教え子に対する慈しみの気持ちだった。
敵チームであるピストンズのメンバーも全員がペイサーズベンチに近寄り拍手を送る。
ペイサーズベンチには大粒の涙を浮かべるレジー・ミラー。
右手で拳を握り胸にあて、左手を大きく掲げ声援に応えた。
勝負を左右する大事な場面にめっぽう強く数々の伝説を作り上げ、またマイケル・ジョーダンと長年名勝負を繰り広げた90年代を代表する3ポイントシューター最後の勇姿だった。



涙が止まらなかった。
初めてバスケットの観戦で涙した。
生中継で見ていたのもあったのかもしれないが、ここまで感慨深い試合はNBAを本格的に見続けた約8年間で初めてだった。
近年では選手が同一チームに引退まで留まるケースは非常に稀で、みな金欲しさやチャンピオンリング欲しさにより高額なオファーを提示したチームや強いチームに移籍することは全く珍しいものではなくなった。
ミラーはそんな選手たちが許せなかった。
ファンのことを考えていない、と公に批判し自分自身は優勝の可能性の高くないチームへの残留を決めた。
自分の選手生命が長くないのに関わらず、である。
そして結局最後まで優勝することはなかった。

僕は声を大にして言いたい、なんてカッコ良い男なんだ!と。
他所に行ってちゃっかり優勝するくらいなら自分のチームで最後までファンのために闘った方がマシだと言わんばかりの生き様。
かつてその減らない口で多くのトラブルを生み、ブーイングされることでそれをエネルギーに替えてプレーした怒れるインディアナの男レジー。

先天的に足が曲がって生まれたせいで幼い頃は足全体を覆う金具を取り付けていないと満足に歩けなかった。
しかし少年は補助具を投げ捨てた。
年上の兄姉たちとバスケットに夢中になった。
朝から晩まで走り回った。
そうまるでフォレスト・ガンプのように。
金を取らず、環境を取らず、ただただファンのためにプレーした。
そして歳を取った。
最後までかっこ良かった、イカしてた。

レジーへ
あなたのその姿を人々は決して忘れることはないでしょう。
長い間お疲れ様でした、ありがとう。
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by zephyr_garden | 2005-09-04 19:49 | スポーツ

イチローという名の野球

野球が好きです。
ほとんどプレーしたことはないし大した知識も無いけれど、好きです。
旬な話題ではないかもしれないけれど今日はイチローとちょっと未来のイチローの話。


昨シーズンイチローはメジャーリーグの最多安打記録を打ち立てる偉業を成し遂げたにも関わらずMVPレースにはそれ程反映されることはなかった。
チームの成績が酷かったことが主な理由と思いたいところだが、現在のメジャーリーグはパワー全盛の時代ということもあるらしい。
ファンは特大のホームランに魅せられて夢を見る。
塁上にいるお膳立てをした味方を一掃し悠々とダイアモンドを周る姿に憧れる。
そしてチームもそんなパワーある選手を求めている。
そんな現在のメジャーリーグの中でイチローは特異な選手だ。
ひたすらにシングルヒットを打つ。
ホームランを打てる甘いボールが来ても敢えてヒットを打つ。
「説明できない打席は1つも無い」という彼の言葉には真実味がある。
哲学的な言い回しをするのでインタビューからイチローの本音を暴くには限界があるけれど彼のしているお膳立ての野球は明らかにこのパワーの時代よりも先を行く野球だと思う。
イチローの確実でコツコツな野球はホームランをかっ飛ばす派手な野球をも超えるエンターテイメント性を持っていると思えるからだ。


絵画や彫刻といった芸術の分野に存在する人を魅了し心に訴えかける精神。
ゴッホと彼の残した作品は主に彼の死後、人々を感動させた。
なぜ生前は評価されなかったかは分からないが、その時代が求めた芸術と異なったからと言うことはできないだろうか。
ゴッホの芸術は彼の生前の芸術の概念を超えていたんじゃないか。
全くの希望観測的推測な上に芸術の分野の知識は皆無なのでこのヘン深くツッコまないでね。


とにかくここにイチローの可能性を見るのである。
現在もイチローの野球は日米共に高く評価されているけれどそれは芸術には無い数字、成績があるからじゃないだろうか。
数字以外の評価、つまり影響力、周りの選手を成長させる力だとかリーダーシップや存在感をイチローが数字と同じくらい評価されているかと言えばこれは個人的にはNOだと思う。
僕らが得る情報はほとんどメディアによるものである限り、メディアに評価されなければ僕らの元には届かない。
それに比べて選手からは上に書いたものに近い評価と敬意を得ていると思う。
天才は天才を知るじゃないけど、「マネしようとしてもできない」とか「一番嫌な打者だ」、はたまた「違う次元の選手だ」と他の選手が発言しているのを聞いたことがある。
僕はそれらの発言が選手たちの本音であることを確信している。
いつかイチローはテレビでこう言っていた。
「むこう(メジャー)の連中は最初は褒めちぎる。そして実際にその選手に痛い目を会うと次はボロクソに言ってくる。そしてそこからプレーし続けて結果を残す内にようやく選手からの敬意を得られる。今ようやくその境地に到達できてきている。」
今年度のオールスターにファン投票されなかったものの選手間投票により5年連続出場を果たしたのもその裏づけだろう。

四球をとことん嫌いヒットを狙う。
「ファンが歩く姿を見たい訳ないじゃないか。」
ヒットで塁に出てからホームに帰還するまでの間スタジアムを沸かせられる。
守っても一流。
投げたボールはレーザーとなる。
これがイチロー流のエンターテイメントなんだと思う。
イチローが引退して時が流れて、イチローのようなスタイルが全盛となる時代が来ることを確信している。
巨人を見て欲しい。
大砲ばかり集めてお金を浪費して残している結果はああ哀しき、だ。
あれじゃあ高価なフィギィアを集めて部屋に飾って眺めているコレクターと何ら変わらないじゃないか。
本当に新しい時代が来たならばその時イチローは”過去に既にこの新しい野球を完成させていた唯一の選手”として新たに敬意を払われるのだろう。
頼む、そんな時代よ来てくれ。
俺を予言者にしてくれ。
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by zephyr_garden | 2005-07-17 13:29 | スポーツ

JUDO AMERICA

僕のホストファザーは柔道のコーチ。
週末にも練習だの試合だのがあるらしく金曜日になると3人程度、遠くに住んでいる生徒が泊りがけで訪れる。
僕よりも背も高く肩幅の広い女の子もいたりする。

そんな彼らが土曜日の夜にみんなで柔道のビデオを見て研究していた。
全て英語表記の解説だったからUS版のビデオなんだと思う。
nage-wazaとかkansetsu-wazaとか書いてあってちょっとウケたけど、僕は柔道は学生時代(今も学生だが)に体育で触れた程度だしオリンピックの時にしか気にかけないため一緒に見ていてもいまいちピンとこなかった。

そんな中日本のヤワラちゃんが出来てた。
彼女は素人目にも凄かった。
動きが違う、次元が違う、圧倒的。
そしたらみんな「やっぱタニはスゴイな」みたいなことを言ってる。
「でも今度の大会には出ないらしいじゃないか。」
「そうそう妊娠してるんだってね。」

えっそうなの?
僕知りませんでしたよ。
ヤワラちゃんのことタニって呼んでて感心したのにさらに日本人の僕も知らないことまで知ってるとは…。
話しが僕に振られてこなくて良かった。
でも本当に妊娠してるの?次の大会って何さ。
なんてちょっと疑ってみたり。
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by zephyr_garden | 2005-07-10 14:34 | スポーツ