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ゼファーガーデン(the zephyr garden)

toughshot.exblog.jp

まん延するPOP

「ねぇアレは何なの!アレで読みやすくしてるつもりなの、彼らは」

「おそらくは、そうだよ。彼らなりの工夫というやつなんだろう」

「ねぇ、工夫というのは物事を良い方向へと導くための努めを言うべきじゃないかしら。わたしはアレを工夫と認めることはできないわ。だってみんなが揃って右へならえしてるだけじゃないの。」

「君の言うことも一理ある。けれど僕らが実際目にするように、多くの人がそのスタイルを追うということは、そのやり方が支持されているってことなんじゃあないかな」

「ねぇわたしが言ってるのはそういうことじゃないのよ。問題は、『彼らはわたしたちに一体どれだけスクロールさせれば気が済むのか』ということなのよ。ねぇわかるでしょう、果汁30%のオレンジジュースは100%のオレンジジュースを単純に薄めたものじゃあないのよ」

「僕だって最近のそういった傾向は苦手だ。ページを読み込みながら、右のスクロールバーがどんどん縮んでゆく様を見てげんなりすることもあるよ。もちろんその文章が長い、ということではなく、実際は逆だからこそ、という意味だよ。テキストサイト、ブログ、SNS、はてはメールマガジン…媒体はいくらでもある。僕らはそいつらと上手く折り合いをつけて付き合っていかなければならないんだよ。さもなくば『嫌なら見なければいい』なんて言われてしまうんだ。わかるだろう」

「あなたの言ってることは分かるわ。わたしも、この風潮が一過性のものなら黙っているわ。けれど、既にまん延したこのスタイルが廃れ、寂れ、忘れられる時が来るのかしら。人は文を書き続けるわ。そして100%でもなく、30%でもないオレンジジュースは生産され続けるの」

「そんなに悲観的になるのは良くないよ。思うにそういった文章のほとんどは普段本を読まない人たちが書いているんじゃあないかと思う、基本的にはね。君もそのテのスタイルと付き合い続けなければならない理由はないだろう。嘆くのはハードカバーさえもがそのスタイルになった時でいいじゃないか、とりあえずは」

「ねぇ、あなたはいつも正しいことを言うわ」

「正直なところ、なるべく早く君の気分を良くして食事にしたいんだ。そのためなら僕はアリストテレスさえも持ち出して説得にかかるよ」

「まあ大げさな人ね。たかが文章のスタイル一つに哲学を持ち込むなんて。でもいいわ、食事にしましょう。今朝ピザハットのクーポンが入ってたから電話で注文しましょう」

「おいおい冗談キツいぜセニューるー」
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# by zephyr_garden | 2007-05-29 18:46 | 雑記

New G-Star Raw

G-Starファッションショー@S.D.DownTown
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べつに、だからどうだとかこうだとかそういうことはないのだけれど。
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# by zephyr_garden | 2007-03-04 13:09 | カルチャー

人生なのか本当は一度しかない

二十数年も生きていれば自ら何かを決断したり、また友人知人が何かを決断するという状況に幾度となく出会う。
あるいはそれは進路という一部には「人生を左右するほど重要」とまでされている決断だったり、次にやるバイトだったり、はたまた交際相手だったりするだろう。
そして、誰かがある決断を下したときに、その人の口からこんな文句を聞いたことはないだろうか。

「一度しかない人生なんだから、何でもやってみなきゃ損でしょ」

その言葉を聞くたびに、僕はどこかで違和感を覚えながらも、同意・激励というエビフライ定職の如く汎用された回答を選んできた。
しかし本当にそうなのだろうか。
いや、別に人生の回数を談議するワケじゃあない。
決断した本人が本当に「人生は一回しかない」という理由からその道を選んだのだろうか、ということだ。
僕にはその言葉が決断を正当化、あるいは周りを納得させるための呪文に聞こえて仕方がない。
確かに自覚して生きられる人生は一度なのだろうが、それを言うなら2007年2月28日も一遍きりだ。
「一度きりの人生」論がまかり通るなら
「一度きりの2007年2月28日」論も通っていいのではないだろうか。

「一度しかない2007年2月28日なんだから、会社休んでみなきゃ損でしょ」
おそらくこの理由(理屈ではないことに留意)を受け入れる人は多くないだろう。
人生という大それた言葉を用いてこそ、それは強引にも説得力があるようにみせるのだ。
しかし同じ一度きり概念なら、屁理屈でも(理由にあらず)一日一日を過ごしている2007年2月28日論の方が個人的にはよっぽど好感が持てる。

だまされるな!
誰もそんなこと本気で思っちゃいない。
だまされるな!
それはもはや言い訳だ。
だまされるな!
「一度きり」なんじゃない、「一度きりだった」なんだ。

こんなこと書いてたらまた友達なくすな。
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# by zephyr_garden | 2007-02-28 16:50 | 雑記

バスケットが上手いはスポーツが上手いなのか考える

バスケットはコート場で自由に動けることから、様々な能力を求められる。
最も単純かつ基本の走る能力一つにとっても、コートの端から端までを走る「スピード」と、相手を抜き去る(或いはその相手についていく)ための一歩を突き出す「クイックネス」と二つの能力に分類される。
その他にも跳躍力や持久力、シュートを成功させるための空間把握能力や、アピール力とか目立ちたがり力とかリバウンドを取りに行くあの娘(こ)が高く跳んでるとき にい にい にい。
もちろんそれらはバスケに限ったことではないのだけれどテニスだったり野球だったりバレーだったり、他の球技よりも動きの制限が極端に少ないことは事実だと思う。

じゃあバスケが上手いやつは他の球技もさらりこなしてしまうのか。
シーズンごとに様々なスポーツに取り組むアメリカと違い、日本では中・高と一種類のスポーツしか本格的には経験しないことが珍しくない、とかそういう前置きはいらない。
答えはNO、バスケで高い実力を持つ人間は他の球技をやらせると面白いまでに不細工だ。

例えば僕の地元でバスケで圧倒的強さを誇る高校からスカウトされ進んだある男は溢れんばかりのバスケの才能を持ちながら、キャッチボールをやらせればひどい制球に加え捕球も冴えず、フットボールを投げてもなかなかボールにキレイな回転をかけられない。ことが先日判明した。
おそらく卓球やバレーをやらせても僕が勝つだろう、バスケでは全く勝てないが。

その彼の元チームメイトで地区ベスト5にも選ばれた人もキャッチボールをさせるとノーコンどころか「おいどうやって投げりゃいんだよ」とのたまい、挙句見事な女投げを披露してみせたという。

他にもストリートバスケで世界でも有名なアメリカ人たちがバッティングセンターに遊びに行ったものの一人もヒットを打てない無様な映像がある。

それとは対照的に野球選手なんかはバスケの腕前もかなりのものだったりする、ほんとに。

ありとあらゆる動きの中で力を発揮する人間は、以外にも制限された動きに対応するのは苦手なのかもしれない。
あるいはそれは完璧すぎてもいかんざき、という神さまか何かからのメッセージなのかもしれない。
でもそうするとバスケができる野球人の説明はつかないな。
誰かこの僕の定説を覆せるエピソードや人物を知っていたら教えてください。
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# by zephyr_garden | 2007-02-17 21:05 | スポーツ

虎視短短ポーカー

このテーブルを離れてはいけない―
男が自分自身に、最初にそう言い聞かせてから、どれだけ時間が経っただろう。
テーブルには自分を含め四人の男女。
皆視線は合わさずとも、言葉は交わさずとも、その内に秘めた欲望を果たさんがためにグッと自分を押し殺している。

「耐えろ、まだだ…しかし顔には出すな、こらえろ…俺は負けない」

他の三人は男の心境を知ってか知らずか、やはり膠着状態を解こうとする者はいない。
あるいはこの三人の中に、その男以上に痺れを切らしている人間がいるかもしれない。
男は焦っていた。

「落ち着け、大丈夫だ。俺はまだまだいける…しかし顔には出すな、呼吸を整えるんだ…冷静さを欠いたら負けだ」

いつからか真剣勝負になっていた。
誰かがこのゲームから、いやテーブルから降りるまで、誰にも止めることはできないのだ。
切れたヤツの負け。
親も勝者もいない、だが敗者だけが存在する。
男は限界にきていた。

「頑張れ、こらえろ!もう負けっぱなしは御免だ。ここまで来たら気力で乗り切るしかない。きっと勝てる!しかしもう我慢できない、どうするっ、負けるのは御免だ。しかしもう我慢できない。どうする、負けるのは御免だ。しかし…」

長い長い沈黙の中、ついに男がテーブルから腰を上げた。
三人の視線が男に集まる。
またもこの勝負の敗者は男だった。
腰掛けたままの三人が一斉に声をかける。

「「「立ったついでに」」」

「冷蔵庫にまだ伊達巻とかまぼこあるからアンタそれ持ってきてちょうだい」
「父さんはビールおかわりー」
「お姉ちゃんに煙草よろ~」

三が日、男が一人、トイレで泣く。
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# by zephyr_garden | 2007-02-15 15:06 | 雑記

2007年最初の声を届ける試み

久方ぶりの更新ですあけましておめでとうございます(2007年最初の挨拶)。
引越しせいでネット環境が整わず残念な更新状況でした。
2007年の個人的目標の一つにしっかりと刻まれていたブログの継続は超ロケットミサイルローリングサンダーミサワエルボースロースタートとなってしまいました。
これも引越しのせいでネット環境が(2007年最初の言い訳)。

兎に角、新年の慶びをここに申し上げます。
メールを送って下さった方、返信が遅れていてすいません(2007年最初の懺悔)。
これも引越しのせいで(
こんなガーデンですが、2007年も力の限り読者様どもへメッセージを届けるべく興奮したいと思います。
あ、あとこのブログが書籍化することになりました(2007年最初の嘘)。
というわけで

今年も

よろしく

お願い

します(2007年最初のなんとか)。
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# by zephyr_garden | 2007-02-03 17:07 | 雑記

2006年を総括する試みその六~失ったものと得たもの~

いつかの記事で触れたと思うけれど、二ヶ月程前に草野球チームに入った。
メンバーのほとんどは日本人で、半分は僕と同じカレッジの生徒だった。
新しくできた友達に、さらに友達を紹介されねずみ算的に知り合いの数は増えていった。
今までは大学内で日本人の知り合いが全くいなかったのでそれが突然増えたことに少し戸惑った。
…学食の居心地が悪くなったのだ。
よく見ると学食の中、必ず2,3個のテーブルは日本人で占領されていて、外の喫煙エリアにも数人たむろしている。
彼らのほとんどは日本にある提携校からの編入生だったり、付属の語学学校からの生徒だったりで、小さな自治会のようなものらしい。

中途半端な知り合いが急増したせいでなんだか落ち着かなくなり、今までのように次のクラスを待つ間学食で読書をする習慣が楽しめなくなっていた。
自分が気にするほど彼らは僕を気にしているわけはないのだが、嫌でも耳に入ってくる日本語は意外に気になるものだった。
彼らと知り合う前はどうして全く気にかけずにいられたのだろうか。

それでも野球を実際にプレーできる機会を得られたことと、数人の素晴らしい新たな友人ができたことは大きかった。
それだけ考えても入って良かった…のだと思う。

小さなコミュニティに対して、これからもきっと従順にはなれないのだろうけど。
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# by zephyr_garden | 2006-12-31 23:24 | 雑記

2006年を総括する試みその五~ZG漫画夜話より~

のだめカンタービレという漫画をご存知か。
のだめカウンタービルじゃあない。
今最も人気のクラシック音楽を題材にした少女漫画である。
たぶんドラマとかやってる、今。

そんな「のだめ」について
画に動きがないだとか
線が硬いだとか
トーンがないから服装によってコマが真っ白になるだとか俗なことを言っちゃあイケナイ。
のだめこそ優れた漫画の要素を再確認させてくれる作品だからだ。

その要素とは「キャラクターが魅力的」、これに尽きる。
ストーリーそのものはテンポが早いために爽快感があるけれど、そこまで秀逸なわけではない。
人物画も、欧州人を描くには浦沢でも参考にしてみたらどうかというところ。
しかし、面白いのだ。
キャラが活きている、キャラが立っている。のだ。
無理にでも何か口癖をつけてキャラ立ちを図る某海賊漫画とは違う。
キレイにまとめるだけで全然リアリティを感じさせない某恋愛事情漫画とは違う。
俺様・王子様タイプで努力型天才のヒーローや、がさつでずぼらで色気より食い気だけどピアノの才能は随一のヒロインをはじめ、ほぼ全てのキャラがしっかりと詳細情報を与えられている。
登場初期から設定がガラリと変わるキャラがいないため安定しているし(ヴィエラ先生は最初は実父のつもりで描いたんじゃないかと勘繰ってしまうが)、伏線も程よく描かれている。
ドラマ化され高視聴率(だよね?)を稼ぐのは充分計算できる作品だと思う。

昨今の漫画原作→映画・ドラマ化の流れを体現する作品の一つ、
のだめカンタービレは2007年も注目に値するのです。
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# by zephyr_garden | 2006-12-31 23:20 | 雑記